カクテキとは?名前の由来や期待できる効果・おすすめレシピ

カクテキとは、大根で作るキムチです。

大根を四角いコロコロ状に切って漬け込んで作ります。大根のシャキシャキとした食感やみずみずしさに香辛料の辛味が合わさり、さっぱりとした食べ心地が楽しめます。

 

今回は、大根で作るキムチのカクテキについて詳しく解説します。

大根以外のキムチについても知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

キムチの種類は100種類以上?おすすめのキムチの紹介と選び方のポイントを解説

 

 

カクテキは大根で作るキムチの1つ

 

カクテキは、代表的な「大根で作るキムチ」の1つです。


大根のみずみずしさやシャキシャキとした歯ごたえに唐辛子の辛味が合わさり、白菜のキムチとはまた違った味わいが楽しめます。


韓国では、牛の骨や内臓を煮込んだソルロンタンやスープとごはんを混ぜて食べるクッパの付け合わせとして食べるのが一般的です。


カクテキは日本でも人気があり、韓国料理店や焼肉店のおつまみメニューに登場します。


お通しやサイドメニューなどによく登場するカクテキは、ご家庭でも手軽に楽しめ、一口サイズで食べやすいことが人気の理由の1つです。


名前の由来は「切り方」が関与している

カクテキは、大根を四角いコロコロ状に切ってから漬け込むキムチです。


四角いかたちが特徴的なカクテキは、韓国語で「カクトゥギ」と発音されます。


カクは角ばったもの、トゥギは切り落とされたものを表しており、カクテキの名前の由来は切り方から来るものとわかります。


カクテキに期待できる3つの効果

カクテキには大根の食物繊維や唐辛子のカプサイシンなどが豊富に含まれています。カクテキに期待できる効果は、主に以下の3つです。


①:食物繊維や乳酸菌による腸内環境の改善効果

②:アリシンやカプサイシンによる血行促進効果

③:アスタキサンチンによる美容効果

 

キムチ全般の効果について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

キムチは世界五大健康食品?驚きの効果や栄養価を解説


①:食物繊維や乳酸菌による腸内環境の改善効果

大根には食物繊維が含まれています。

 

食物繊維は、善玉菌の増殖に関与する乳酸菌のエサとなる栄養素です。善玉菌は、からだの健康を保つために欠かせない腸内細菌で、腸内の善玉菌が増えると腸内の環境のバランスが保たれるようになります。


また善玉菌の増殖は腸の働きを促し、便通をスムーズにする働きが期待できます。腸内環境の改善によって便秘の予防や、便秘改善による肌荒れの改善効果も期待できるでしょう。


さらに、カクテキにはアミの塩辛も含まれています。アミの塩辛は、塩漬けした小さなエビを熟成させて作る韓国の伝統的な食べものです。


アミの塩辛に含まれる塩分は、キムチの発酵を促したり保存性を高めたりする働きがあります。また、アミの塩辛も発酵食品のため、腸内の善玉菌の増殖を促してくれます。


発酵食品のキムチとアミの塩辛の相乗効果で、腸内環境を良好に保つ効果が期待できるでしょう。


②:アリシンやカプサイシンによる血行促進効果

ニンニクに含まれるアリシンや唐辛子に含まれるカプサイシンには、血行促進効果が期待できます。


ニンニクの香りに関与するアリシンと呼ばれる成分は、血管を拡張させる働きがあります。また、唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは、末梢血管まで血流を促す効果が期待できる成分です。


アリシンとカプサイシンの摂取により血行が促されると、からだが温まり冷え症の予防につながります。


血行が促進されると、からだに溜まった老廃物が排出されやすくなります。アリシンやカプサイシンは血行を促し、老廃物の排出もサポートしてくれる心強い成分です。


③:アスタキサンチンによる美容効果

アミエビには、アスタキサンチンと呼ばれる成分が含まれています。


アスタキサンチンは抗酸化物質であり、主にエビやカニの殻に多く含まれている成分です。老化は過酸化物質の発生が促されることで起こるとされていますが、アスタキサンチンには過酸化物質の発生を抑える働きが期待できます。


過酸化物質の発生を減らし老化の速度を抑えられれば、シミやシワの予防につながるでしょう。


美味しいカクテキを作ろう!押さえておきたい3つのポイント

カクテキ作りは、主に以下の手順で進めていきます。


  1. 大根を2cmから3cmの角切りにする

  2. ボウルに1を入れ塩をまぶす

  3. 30分から1時間ほど置く(ときどき混ぜる)

  4. 3をザルに空け流水で洗い、水気を切る

  5. にんにくやすりおろしたりんご、唐辛子などと混ぜ合わせ漬け込む


冷蔵庫に1日保管し、完成します。


以下では、カクテキ作りで押さえておきたいポイントを3つ紹介します。


①:新鮮な大根を使用する

②:粗塩を使う

③:密閉容器に入れて保存する


 

①:新鮮な大根を使用する

野菜は、時間の経過とともに水分や栄養素の減少が起こります。古い野菜は新鮮な野菜に比べて鮮度や味も落ちるため、新鮮な大根を使用するようにしましょう。


新鮮な大根の選び方は、表面にハリがあるかどうかです。表面にハリがある大根は、みずみずしく新鮮な証拠です。


また、太くずっしりと重い大根も、水分がしっかりと保たれています。


②:粗塩を使う

美味しいカクテキ作りには、塩選びも欠かせません。


とくにおすすめなのが「粗塩」です。粗塩は水分が多く含まれており、ほかの塩に比べて野菜とよく馴染みます。


また粗塩にはにがりが含まれているため、ほろ苦いにがりの風味がカクテキの味に深みを出してくれます。


大根を粗塩につけて寝かせる際は、塩が均一に付くよう大根全体をよく混ぜ合わせましょう。


③:密閉容器に入れて保存する

カクテキは、蓋がしっかりと閉まる密閉容器に入れて保存しましょう。


カクテキは発酵食品のため空気に触れると発酵が進み、酸味が増します。密閉容器に入れることで空気に触れる機会を減らし、発酵の速度を遅らせることができるでしょう。


また、キムチの発酵には温度も関与します。高温の環境では発酵が進みやすいため、低温環境が一定に保たれる冷蔵庫で保管するとよいでしょう。


キムチの保存方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
キムチの賞味期限切れが近い!時間が経過したキムチの特徴や保存方法とは

 

カクテキのおすすめアレンジレシピ

 

さっぱりとした味わいのカクテキは、焼肉やお酒のお供として韓国で親しまれているキムチです。アレンジを加えれば、そのまま食べるのとは違った楽しみ方ができます。


たとえばカクテキにマヨネーズを和えるだけで、なめらかな味わいに変化するため、香辛料の辛さが苦手な方でも食べやすくなります。


また、いつも食べているサラダにカクテキを混ぜるのもおすすめです。食べ飽きた定番サラダも韓国風にアレンジできるでしょう。


そして、細かく刻んだカクテキと納豆を混ぜ合わせて食べるのもおすすめです。


納豆菌は生きたまま腸まで届くため、乳酸菌と同じく腸内環境の改善をサポートする効果が期待できます。カクテキに含まれる乳酸菌との相乗効果で、より良好な腸内環境作りにつながるでしょう。


キムチの乳酸菌の効果については、以下の記事で詳しく解説しています。

キムチには乳酸菌が豊富?期待効果や生活に取り入れる食べ方のコツ


カクテキ以外の大根を使用した韓国の代表的なキムチ

 

大根キムチといえばカクテキが有名ですが、大根を使用したキムチは60種類以上もあるといわれています。ここではカクテキ以外の大根を使用したキムチを、韓国で馴染みの深い順に紹介します。


①:千切り大根で作る「ムセンチェ」

②:切り干し大根で作る「ムマルレンイムチム」

③:韓国のミニ大根で作る「チョンガクキムチ」

④:間引き大根で作る「ヨルムキムチ」

⑤:大根で作る水キムチ「トンチミ」


千切り大根で作る「ムセンチェ」

ムセンチェは千切り大根を用いて作られるキムチです。韓国ではカクテキと同じく定番のキムチとして親しまれています。


千切りのため、カクテキに比べて大根に味が染み込みやすいのが特徴です。ごはんに混ぜたりビビンバの具材に活用したりと、アレンジを利かせやすいのが魅力なキムチです。


切り干し大根で作る「ムマルレンイムチム」

切り干し大根で作るキムチを「ムマルレンイムチム」といいます。ムセンチェと同様に、韓国の食卓によく登場するキムチです。


日本に比べて太めの切り干し大根で作られ、ポリポリとした食感が楽しめます。切り干し大根には、生の大根に比べてカルシウムや鉄が豊富に含まれているため、効率よく栄養補給ができるでしょう。


韓国のミニ大根で作る「チョンガクキムチ」

葉が付いた小さな大根を、薬味に漬け込み作ります。柔らかい葉とバリバリと噛み応えのある根を持った韓国特有の大根を使用するため、日本の大根にはない食感が楽しめます。


強い辛味が特徴のチョンガクキムチは、ごはんのお供におすすめのキムチです。チョンガクキムチは、別名アルタリムキムチともいいます。


間引き大根で作る「ヨルムキムチ」

ヨルムキムチは、大根の根が太く成長する前に収穫したものを、薬味に漬けたキムチです。ヨルムは幼い大根を意味しており、若い葉のみずみずしさと苦味が味わえます。


韓国では主に、夏の食卓に登場します。さっぱりとした風味は、冷麺の具やビビンバにぴったりです。


大根で作る水キムチ「トンチミ」

キムチのなかには、唐辛子を使わない種類も存在し「水キムチ」と呼ばれ親しまれています。大根で作られた水キムチをトンチミといいます。


唐辛子を使わないため辛味がなく、香辛料の辛さが苦手な大人から子どもまで食べやすいキムチです。ニンニクの香りとりんごや梨などの果物の甘味が合わさり、さっぱりとしています。

 

キムチの素を使うのも1つの手

美味しいカクテキを手軽に食べたい方は、キムチの素を使うのも1つの手です。


キムチの素を使えばカクテキ作りの手間が省け、短時間でおいしいキムチができあがります。


おつけもの慶の商品は特製ダレに漬けていますが、簡単にキムチが作れる「慶キムチの素」も販売しています。


調味料の準備や調理に時間をかけなくても、家にいながら本格的なキムチを楽しめるのが大きなメリットです。ぜひお試しください。

 

 

大根で作るキムチ、カクテキを美味しく味わおう

 

シャキシャキの食感に香辛料の辛さが加わり、さっぱりとした味わいを持つカクテキ。


家庭で気軽に作ることもできるため、お酒のつまみや箸休めとして楽しんでみてはいかがでしょうか。


みずみずしい大根を使用したカクテキをお探しの方は、おつけもの慶「こだわりの厳選カクテキ」をご堪能ください。


そのまま食べるだけでなく、酸味やとろみが出てきたらスープに活用するのもおすすめです。

 

絶品カクテキを楽しみながら、美容と健康を両立しましょう。