キムチの賞味期限切れが近い!時間が経過したキムチの特徴や保存方法とは

賞味期限切れのキムチは、見た目や匂いに変化がなければあくまで自己責任のもとで食べることはできます。

しかし、カビや粘り気の強いぬめりなどが見られたら食べるのを控えたほうがよいでしょう。


また、購入後のキムチは、密閉容器に移し替え冷蔵庫で保管するなど工夫をすれば、長期間美味しさが保てます。


今回は、キムチの賞味期限について詳しく解説します。賞味期限切れのキムチの特徴や長持ちさせるコツを知りたい方は、本記事を参考にしてください。



キムチは賞味期限が切れてもすぐに食べられなくなるわけではない

 

 

キムチは、賞味期限を超えたからとすぐに捨てる必要はありません。とくに未開封のキムチは、開封したキムチに比べて密閉されているため、食べられる可能性があるでしょう。

 

ただし、キムチは未開封でも少しずつ発酵が進む食品で、保存環境も影響します。
賞味期限切れのキムチを食べる際はしっかりと確認し、早めに食べ切るのが望ましいです。

 

また、一度開封したキムチは空気に触れているため少しずつ酸化が進みます。そのため、1週間ほどで食べ切るのがおすすめです。


賞味期限切れで食べる場合、食べる方の自己責任でお願いします。

※おつけもの慶のキムチは冷蔵保存で最長3週間としています。ただし、使用食材によって保存可能な日数は変動します。

詳しくはおつけもの慶の商品ページをご参考ください。



発酵が進んだキムチの特徴は「見た目・匂い・感触」に変化あり!食べられる目安とは

 

キムチは傷み始めると、見た目や匂い、感触に変化が見られます。

ここでは、キムチの発酵が進み、賞味期限が切れた際の特徴や食べられる目安を確認手順に沿って解説します。


➀:見た目「カビ」

➁:匂い「腐敗臭」

➂:感触「ぬめり」


➀:見た目「カビ」

賞味期限切れのキムチが食べられるかを判断する際は、キムチの見た目に注目しましょう。


発酵が進んだキムチは、時間の経過とともにカビが生え始めます。キムチの表面に黒色や緑色、青色のカビがないかチェックしましょう。


また、カビが見られたキムチは、カビの部分だけでなくすべて廃棄するのが望ましいです。目に見えないカビが容器内で広がっている可能性が考えられます。


ちなみに、粒状の白い塊は乳酸が発酵した際にできたものであるため、問題なく食べられます。白菜の表面の黒い斑点は、カビや汚れではなくポリフェノールの一種です。


 

➁:匂い「腐敗臭」

キムチの見た目を確認したあとは、匂いのチェックをしましょう。


キムチは時間の経過とともに発酵が進み、酸っぱい匂いが強くなります。発酵の経過とともに感じられる酸っぱい匂いは問題ありません。


しかし、通常の発酵臭ではなくヨーグルトやアルコールに似た匂いは、腐敗している可能性があります。


あまりにも強烈な酸の匂いや鼻を刺激するツンとした匂いが漂うキムチは、食べるのを控えてください。

 


➂:感触「ぬめり」

賞味期限切れのキムチは、見た目や匂いだけでなく感触も確認しましょう。


通常のキムチは、箸で掴んだ際に糸を引くぬめりは感じられません。しかし、時間が経過したキムチは表面にぬめりが発生します。


ぬめりは腐敗が進んでいるだけでなく、雑菌が繁殖している証拠です。


キムチを箸で掴んだり指で表面を触ったりした際に、キムチ全体に不自然なぬめりを感じたり納豆に似た強い粘り気が見られたりしたら、食べるのを控えましょう。


 

キムチのおすすめの保存方法!長持ちさせるコツ

慶のキムチ専用保存容器

 

キムチは保存方法を工夫すれば、美味しさを長持ちさせられます。ここでは、長持ちにつながるキムチの保存方法を、取り組みやすい順に4つ紹介します。


➀:冷蔵庫で保管する

➁:箸などで食べる分を取り分ける

➂:保存容器に入れ替える

➃:冷凍保存する


➀:冷蔵庫で保管する

購入したキムチは、冷蔵庫で保管しましょう。


市販のキムチは冷蔵コーナーで販売されており、商品パッケージに10℃以下での保存を推奨している商品が多く見られます。そのため気温の低い冬の時期も、常温保存ではなく温度が一定に保たれる冷蔵庫での保管がおすすめです。


ちなみに、冷蔵庫のなかでもチルド室での保管がよいとされています。


チルド室は2℃から7℃に設定されており、通常の冷蔵庫内に比べて温度が低い環境です。


冷蔵庫は頻繁に開け閉めをすると、庫内の温度の変動につながります。
対してチルド室はスペースが区切られているため、冷蔵庫の開け閉めによる温度変化の影響を受けにくいです。


キムチは温度が高い環境で発酵が進むため、低温を保てるチルド室に保管することで発酵速度の抑制が期待できます。


 

➁:箸などで食べる分を取り分ける

キムチは、専用箸で食べる分だけを取り分けてから味わいましょう。


食事ですでに使用中の箸には、唾液が付着しています。唾液が付着した箸でキムチに触りそのまま冷蔵庫に保管すると、キムチの容器のなかで雑菌が増殖する可能性があります。


雑菌は目に見えないからこそ、とくに注意が必要です。


そのため、キムチを食べる際は清潔な箸やスプーンを用意し取り分けるのがおすすめです。保管中の雑菌の増殖防止につながります。


また、残りのキムチは常温で放置せず、冷蔵庫で保管しましょう。


 

➂:保存容器に入れ替える

市販のキムチの容器は、完全に空気を遮断するのが難しく、開封後は容器のすき間から少しずつ空気が入ります。空気に触れたキムチは発酵が進むため、時間の経過とともに酸味が増すでしょう。


キムチが空気に触れる機会を減らすには、キムチを密閉容器に移し替えるのがおすすめです。空気を遮断でき、酸化の速度を遅らせて美味しさが維持できます。


キムチを保存容器に移し替える際は、以下の3つの素材を検討しましょう。

 

・ホーロー

・ステンレス

・ガラス

 


3つの共通点は匂い移りがしにくく、付着した汚れが落としやすいところです。ホーロー製の容器は不透明でデザイン性が高く、ガラス製の容器は透明のため中身をすぐに確認できます。

 

なお本場韓国では、キムチの保存にプラスチック製の容器が使われるのが一般的です。四隅をロックできるタッパー型に入れればキムチの匂い漏れが防げ、しっかりと密閉できます。


 

➃:冷凍保存する

美味しいキムチをすぐ食べずに長期間保存したい場合は、冷凍するのも1つの手です。キムチの冷凍は、以下の手順で進めましょう。


1. キムチを食べる分量ごとに小分けする

2. 空気を抜きながらラップで包む

3.ジップロックなどの冷凍可能な保存袋に入れる

4.空気を抜きながら密閉する

5.冷凍庫に入れる

 

 

保存袋に冷凍した日付を記入すると、いつ冷凍したのか一目で確認ができるため便利です。


ただし冷凍したキムチは、冷凍する前よりもシャキシャキとした食感が損なわれます。


とくに水分を多く含む白菜や大根、きゅうりなどの野菜でつくられたキムチは、食感に大きな変化が感じられるでしょう。


また、長期にわたる冷凍保管は、庫内の開け閉めによる温度変化の影響を受けたり冷凍焼けが生じたりする可能性が高まります。そのため、1ヶ月を目安に早めに食べ切るのがよいでしょう。


おつけもの慶の公式サイトでは、慶のキムチ専用保存容器もご用意しています。ぜひチェックしてみてください。

慶のキムチ専用保存容器

 

時間経過したキムチの上手な使い方

 

「長く保存していた冷凍キムチを解凍したら、食感が変わってしまった」「賞味期限が近いキムチの消費に困っている」とお困りの方は、いつもの料理にキムチを活用してみるのはいかがでしょうか。


おすすめは加熱料理です。キムチは時間の経過とともに酸味が強くなりますが、加熱すると酸味を和らげ、旨味に変えることができます。逆に言うと、加熱するなら酸味が出てきたキムチがおすすめです。


たとえば、豚肉や野菜の炒め物の仕上げにキムチを入れてサッと炒めると、キムチの辛味がプラスされた食べごたえのある一品が完成します。焼きそばにキムチを加えれば、いつもとは違った味が楽しめるでしょう。


また、キムチはスープに活用することもできます。コンソメや鶏ガラスープのもとなど、さまざまな調味料と組み合わせて好みの味を探してみてください。


キムチ特有の強い酸味が苦手な方も加熱をすることで美味しく食べられるでしょう。

 


賞味期限と消費期限の違い

 

最後に、賞味期限と消費期限によるキムチの取り扱いの違いについて説明します。


賞味期限と消費期限の違いは、以下の表のとおりです。

 


賞味期限

消費期限

期限の意味

美味しく食べることができる期限

安全性を欠くこととなるお それがない期限

適用される食品

傷みにくい食品

(乳製品、キムチなど)

品質が急激に劣化する食品

(肉類、生麺など)

期限が切れた際の望ましい対応

すぐに食べられなくなるわけではない、消費者が個別で判断する

安全性が保障できないため食べるべきではない

 

 

賞味期限が切れた食品は、少しずつ風味の変化が起こります。
しかし、消費期限が適用された食品のようにすぐに腐敗するわけではありません。


また、キムチは時間の経過とともに発酵が進む食品です。


未開封のキムチは空気に触れておらず、開封したキムチに比べて乳酸菌の活動が抑えられます。乳酸菌の活動抑制は、発酵の速度を遅らせることにつながるため、食べられる可能性があるでしょう。


ただし賞味期限と消費期限は、どちらも開封前の状態で期限が定められています。開封したキムチの賞味期限が切れた場合は、キムチの状態をしっかりと確認してから食べられるかを判断しましょう。


キムチの乳酸菌の効果については、以下の記事で詳しく解説しています。

キムチには乳酸菌が豊富?期待効果や生活に取り入れる食べ方のコツ


 

賞味期限が迫ったキムチの取り扱いには注意しよう

賞味期限が切れたキムチを食べる際は見た目や匂い、感触などを確認しましょう。食べるのは自己責任ですが、カビや強いヨーグルト臭、ぬめりが発生したキムチは、食べるのを控えてください。


また、キムチは賞味期限が迫っていても、保存方法を工夫すれば、美味しさを長持ちさせられます。冷蔵保存はもちろん、密閉容器に入れるなどして、キムチが腐らないように対策をしましょう。加熱調理も1つの方法です。


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