キムチが酸っぱくならない保存方法とは?容器や場所・臭い対策のポイント

キムチを冷蔵庫で保存すると、冷蔵庫内に臭いが充満したり味が変化したりなどの現象が起こります。この問題を解決するには「キムチの温度が一定に保てるか」「空気に触れないか」が大きなカギです。


本記事では、キムチの辛味や特有の酸っぱい味を存分に楽しむために欠かせない保存のポイントや注意点を紹介します。

キムチの種類は100種類以上?おすすめのキムチの紹介と選び方のポイントを解説

 

 

 

キムチの保存には「発酵」が関与している

 

キムチは、乳酸菌の働きにより時間の経過とともに発酵が進む食品です。原材料や自然環境、調味料などから由来し、保存中もゆっくりと発酵が続いています。


発酵したキムチの変化の1つに「味」の違いがあります。


キムチは、発酵が進むにつれて酸っぱさが強くなるのが特徴です。キムチの酸っぱい味は発酵した証であり、日数が経って熟成されたのを意味します。


自然現象のため、酸っぱさが強くても食べるのに問題はありません。


なおキムチの発酵の証である酸っぱさは、高温環境で保管すると発酵の速度が早まるため酸っぱさが強まります。



冷蔵庫でキムチを保存すれば発酵がゆるやかに進み、酸っぱさの少ないキムチとなるでしょう。


発酵と保存環境のバランスを保つことは、キムチの美味しさを長引かせるために欠かせない要素です。


キムチの乳酸菌や発酵について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

キムチには乳酸菌が豊富?期待効果や生活に取り入れる食べ方のコツ


キムチの保存は冷蔵庫がおすすめ

キムチは、温度を一定に保つ冷蔵庫での保存が適しています。


キムチは温度変化に敏感で、保存環境の影響を受けて味に変化が起こりやすい食べものです。そのため温度が一定に保たれていない常温環境は、キムチの保存には適していません。


キムチの旨みが引き出される環境は、2℃から7℃で2週間から3週間ほど寝かせたときと考えられています。家庭用冷蔵庫は、3℃から6℃に設定されていることが多く、キムチの理想的な保存環境といえるでしょう。


一定の温度を保てる冷蔵庫での保存は、キムチを長く楽しむために欠かせません。


なお、キムチ発症の地韓国でも、冷蔵庫で保存して食べるスタイルが主流です。


韓国には、キムチの保存に特化した「キムチ専用冷蔵庫」があります。温度や湿度を調整したり保存日数の管理ができたりなど、一般的な冷蔵庫にはないさまざま機能が備わっています。


韓国のキムチ事情については、以下の記事を参考にしてください。

日本と韓国のキムチの違いは?韓国の人気キムチや文化も解説



キムチを冷蔵保存する際に押さえるべきポイント

 

キムチを冷蔵庫で保存するときは「キムチの温度を一定に保てるか」や「キムチを空気に触れさせないで保存できるか」が重要なカギとなります。


キムチの保存方法のポイントを押さえて、長期間キムチの鮮度や美味しさを保ちましょう。


ここでは、キムチを冷蔵庫で保存する際に押さえるべきポイントを3つ紹介します。


①:保存容器「密閉容器を使う」

②:保存場所「チルド室を使う」

③:臭い対策「ラップを使う」


①:保存容器「密閉容器を使う」

キムチを保存する際は、密閉容器に移し替えることで空気に触れる機会を減らせます。


キムチは、空気に触れると発酵が進行する食品です。密閉可能な容器への移し替えは、発酵の速度を抑え、風味を保つことにつながります。


キムチの保存におすすめの容器は、主に以下の3つです。


  • ステンレス

  • ホーロー

  • ガラス


上記3つの素材は、キムチの臭いが移りにくく、汚れが付着しても落としやすいのが特徴です。シリコン製のパッキンやクリップでしっかりとロックできるタイプは密閉度が高まり、見た目や機能性など、お好みに合わせて保存容器の素材を選びましょう。


キムチの臭い漏れを防ぎたい方には、おつけもの慶の「慶のキムチ専用容器 K-pot」がおすすめです。


容器はガラス製、蓋はステンレス製でできているため、冷蔵庫や容器自体に臭い移りがしにくいです。シリコーンゴムのパッキンを使用しており、密閉性に優れています。


キムチの保存容器をお探しの方は、ぜひご活用ください。


②:保存場所「チルド室を使う」

キムチは、冷蔵庫のなかでもチルド室での保存が適しています。


チルド室の温度は0℃から2℃で、冷蔵庫内の温度の3℃から6℃に比べて低温です。キムチは温度の高い場所で発酵が進むため、チルド室の低温環境は発酵速度を程よく抑えてくれる良好な環境といえるでしょう。


また、冷蔵庫は扉の開閉が頻繁にされることで、庫内温度の上昇が起こる可能性が考えられます。チルド室は、スペースが区別されているため温度変化の影響を受けにくく、一定の温度を保ってキムチを保存できます。


冷蔵庫にチルド室がない場合は、冷蔵庫内の奥でキムチを保存しましょう。冷蔵庫は奥の方が冷えているため、手前で保管するよりも温度変化が起こりにくいと考えられます。


③:臭い対策「ラップを使う」

冷蔵庫内のキムチの臭い漏れを防ぐために、ラップを活用しましょう。


キムチを密閉容器に入れる前にラップでしっかり包むと、密閉容器とラップで二重の密閉ができ、冷蔵庫内に臭いが広がるのを防げます。密閉容器のみで保存するよりも空気との接触が避けられるため、キムチの酸化や発酵の進行を抑えられるでしょう。


ラップと密閉容器の組み合わせは、冷蔵庫の臭い対策だけでなくキムチの鮮度のキープにもつながります。長期間キムチを美味しく保存するために、ラップを活用するのがおすすめです。


冷蔵庫内に充満したキムチの臭いを消したい場合は、専用の消臭剤を活用しましょう。


おつけもの慶監修「ニオイトリMASH」は、厳選した青森ひば精油と富士山を望む富士宮市の地下水を原料とした消臭剤です。アルコール不使用で使い勝手が良く、キムチの消臭だけでなくカビの抑制にも効果的です。


ゲル、スプレー、ビーズタイプの3種類があり、使用用途に合わせてお選びいただけます。ぜひお試しください。


食べ切れないキムチは冷凍保存する選択肢も

 

消費できないキムチは、冷凍保存をすれば冷蔵保存よりも長持ちさせられます。キムチを冷凍保存する際の手順は、以下の通りです。


  1. キムチをラップで小分けにする

  2. 保存袋に入れて密閉する

  3. 冷凍庫で保管する


冷凍する際は、保存袋内の空気をしっかり抜きましょう。アルミトレーや急速冷凍機能を使って冷凍時間を短縮すれば、鮮度を落とさずに保存できます。


冷凍したキムチを解凍する際は、冷蔵庫で自然解凍をしましょう。急ぎの場合は、保存袋のまま水に浸して流水解凍をします。


大根やきゅうりなどの野菜を使ったキムチは解凍後シャキシャキ感が損なわれるため、加熱料理に使うのがおすすめです。冷凍キムチは、冷凍した日から数えて1か月を目安に早めに食べ切りましょう。



開封済みキムチは「1週間」を目安に食べ切る

 

開封済みのキムチは1週間を目安に食べ切りましょう。開封済みのキムチは一度空気に触れているため、酸化が進み徐々に酸っぱくなっていきます。


未開封の場合は1か月ほど保存が可能ですが、メーカーや商品により保存期限が異なるでしょう。


また、キムチは使用食材の種類で保存期間に変動が見られる場合もあります。とくにイカやタコを使用した海鮮系のキムチは傷みやすいため、早めに食べ切りましょう。


★おつけもの慶では、キムチの冷蔵保存期間を最長3週間としています。商品により日数が変動するため、詳しくは商品詳細ページをご確認ください。


キムチの賞味期限については、以下の記事で詳しく解説しています。

キムチの賞味期限切れが近い!時間が経過したキムチの特徴や保存方法とは


保存方法に気を付けてキムチを長期間楽しもう

購入時のキムチの美味しさをそのまま保ちたい方は、保存容器選びや保存場所を工夫するのがおすすめです。


温度管理や空気との接触を最小限にすることで、長期間キムチを美味しく保存できます。


しかし保存方法の工夫や臭い対策など、キムチの管理が面倒に感じる方もいるかもしれません。


保存方法を気にせず気軽にキムチを楽しみたい方は、すでに冷凍されたキムチを購入するのがおすすめです。自分で冷凍する手間が省け、ストックして好きな時に気軽にキムチを楽しめます。


おつけもの慶」ではキムチの冷凍食品を多数販売しています。海鮮系のキムチは賞味期限が早いものが多く長期保存が難しいですが、お店で大人気の「あの噂のチャンジャ」や「イカの塩辛」は90日保存が可能なため、食べたいときに解凍しておくだけですぐに楽しむことができます。


忙しい毎日のあと一品を手助けする心強い商品を多数ご用意しております。冷凍キムチや冷蔵キムチの購入は、キムチ専門店の「おつけもの慶」をご活用ください!